最近はもっぱらレコーディングに没頭してました。
一昔前までは「全部自分たちの手でやり遂げなきゃいけない」という、一種の強迫観念のようなものがあって、編曲から録音まで何でもかんでも自分たちでやろうとしてた
けれど最近は、自分たち以外の人の知識や経験を頼ることとか道具を便利に使うことを覚えて、ある程度効率も重視して外注したりツールに頼ったりもした
そうして返ってくる自分が生み出したはずの作品は、見違えるほど質が高くなってたりして結構びっくりさせられる。「え、あれがこうなるの?」みたいな
作詞作曲を自分でやりつつアレンジを委託しているミュージシャンとか、専任の編曲家がついてる人たちであればある程度経験があることなんじゃないかと思う
一方で、いろんなものがすっかり便利になった現代では完全な宅録とか、自分1人だけでもの作りを完結させたとしてもそれなりに質の高い音源が作れてしまうのもまた事実かなと
一昔前は一般流通している音源に近ければ近いほど、作り込まれていればいるほど良いものだと思っていたけど、いざそのクオリティが手に入りやすい時代になってみると「もっと素朴でチープなものがいいな」とか「ここからめちゃくちゃ引き算したい」なんて思ったりもする
ないものねだりというか、我ながらめんどくさいメンタリティだなとは思う。流通してる音源も良いけど曲が出来上がった瞬間のデモテープも味があって良いよね的なそんな話です
映像とか写真で言うと、今のデジタルで綺麗な画も良いけど一昔前のフィルムも良いよねみたいなそんな感覚に近いのかな
レトロブームでコンデジが売れてるとか聞くけどみんなそういうメンタリティなのかなって思ったりする。かく言う自分もどっちの画作りも好きです。洗練されたものと荒削りなもの。デジタルのロマンとアナログのノスタルジーみたいなね。
結局のところ発信する側、製作者が好き勝手すること自体は美しいことなんじゃないかと今はすごく思う。全てが自己責任、製作者がやりたいようにやって、外部の人は一切干渉してません みたいな
製作者の頭の中を覗いてその世界観に触れるには、そういうRAWなものが一番解像度高く受け取れるんだろうなと
そう考えると物作りに対しても結構ハードルを下げられる気がするし、背伸びしてブランド力があるものに肉薄しようとか思わなくて済む部分もある。それこそがインディーズの良さと言うか
触れた人が「あ、これなら自分にもできそうだな」って思えるかどうかって結構コンテンツとして大事な力なんじゃないかなっても思う。自分にもできそうって素晴らしいモチベーションの源泉というか、「これは無理そうだけどこれだったらいけそうだからやってみよう」っていうのは結構人の行動のきっかけになり得るよね
そんな感じでちゃんと作り込んだものと敢えて素朴にしたものの狭間を行きたいと思ってる今日この頃でした。音楽も映像も写真もね。
by suyanii